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2006年07月10日

Box CD 到着、そしてついに語る。

By marfua 2006年07月10日 16:29

Sex, America, Cheap Trick
前回別送になった Cheap Trick のBOXセット4枚組み、 セックス・アメリカ・チープ・トリック / Sex, America, Cheap Trick (1996/8/13, 2002/5/9)が昨日届きました。数日の違いなら、同梱を待ってもよかったのに。

この BOX セット CD は、エピックがかき集めたレア音源が半分を占めてる、まさにコレクター用なの。
いずれは飽きてしまうのが嫌で、物を持たないようにしている私。10年来(!)の逡巡の末の買い物でした。もういい歳だしね。20年後くらいには、飽きるというよりボケてるかもしれないし。ハハハ。
でも9日は恒例の札幌ハーフマラソンで1日中ヘリコプターがうるさかったから、音楽鑑賞にはむかない日だったわ。今日やっと少しずつ聞いてます。

いやホントに、Cheap Trick ネタのたびに書くけど、語りだすと長くなるのよ。
来年でデビュー30周年を迎えるということは、つまり私の人生の30年分を語るということだもの。ねぇ。
まあでもいい機会だから、純粋に自分のために書いておくわ。

んーと・・・、あの当時・・・、伝説の武道館ライブ "At Budokan" が日本でゴールドディスク、さらにアメリカで300万枚以上という驚異的なセールスを記録した1978年は、私はまだローティーン。同時上映される KISS やら QUEEN やらのライブフィルム見たさに、アイドルグループ、ベイ・シティ・ローラーズが大好きな友人につきあってた。
だから金髪王子様のロビン・ザンダーと、グッドルッキングガイなトム・ピーターソンを前面に出して、リック・ニールセンとバン・E・カルロスはおとぼけキャラという、もろアイドル路線なチープ・トリックには、ちょっとウンザリしてたのかも。なんか胡散臭い4人組とか思ってた。
だいたい金髪なら、碧眼のデビッド・ボウイの方がカッコよく見えたし。

そして(何でも長続きしなくて、放浪癖があって、先のことを考えるのが苦手で、歌手で気の強い奥さんのいる)トムが抜けてた1980年から1987年は、グループにとって人気が低迷した時期。
だけど作品としてはかなり良いものを作っていたと思う。なんだかんだいいつつ、ヒット作はいくつも出てるし。私はその頃が一番、チープ・トリックを聞いたなぁ。今でも "Love Comes" は私の No.1 ソング。
でも80年代は MTV が始まって、聞く音楽がたくさんありすぎたの。ハード・ロックなのか、ポップスなのか、出すアルバムによってフラフラしてる彼らには、熱心なファンになるための要素が欠けていた。(彼らの作品はデビューアルバムからずっと、レコード会社とディレクターの思惑に左右されていた。)
私の周りも、そんな感じだったと思う。「あー、チープ・トリックね。(トム・クルーズの)「トップ・ガン」の "Mighty Wings" はカッコよかったよね。でもそれが?」と。

ところで実は私、彼らのことをずーっとイギリス出身だと思っていたの。ビートルズを引きずってる、ブリティッシュ・ロックバンドだと。UKチャートにも入ってたし。
でも、それにしてはイギリス人ぽくない発音するなー、と。
そして何と何と、1985年。 "Standing On The Edge" の冒頭のフレーズ、 "In the middle of the night" を「イン(ダ)ミララバナイッ」と歌ったのを聞いて、イギリス人じゃない?!!と愕然としたとゆー。
これはあとにカナダ人の知人からも聞いたことだけど、彼はずっと、チープ・トリックを自国のバンドだと思ってたそう。カナダでもライブをするし、テレビやラジオにも出演するしね。
思い込みって恐ろしい。てか、彼らのプロフィールについて、どんなに興味がなかったかと・・・。(どちらにしろ、デビュー当時のプロフィールのヨーロッパで云々とかはでっちあげ。みんな、シカゴから130キロも離れた田舎町ロックフォードの、わりと裕福な家庭出身。)

そして1988年のトム復帰後最初のシングル、彼らが大嫌いな他人の曲という "The Flame" が、皮肉にもグループ唯一の全米 No.1 ヒットに。
まあどこかで聞いたことのあるような歌詞ではあるけど、でも私は、彼らの実力を少しも貶めることのない曲だと思う。あのロビンの声!

その後もそれぞれソロ活動したり、自分たちのレーベルを立ち上げたり、右往左往。前作から Big3 Records と契約して、やっと落ち着いたのかな。
今年6月にリリースした "Rockford" は、最初から最後まで、夏にぴったりの明るいアメリカン・ロックに仕上がってるもの。何でこれが20年前にできなかったのかと・・・。
いや、結局ここまで辿り着くのに、長い長い時間がかかったということなのかもね。

まあ浮き沈みがあったとはいえ、実はずっと、チャリティライブをしたりリムジン乗り回したりしてた、お金持ちの成功者よ。
冗談まじりのリック、辛辣なバン・E、一人浮いてるトム、そして一番真面目なのは見かけによらずロビンという、やっぱり胡散臭い4人。
まだしばらくは、のんびりと彼らに付き合うことになるんだろうな。ずっとファンでいることのできるバンドに巡りあえたのは、私の人生においてラッキーだったと思う。

ところであの武道館のときのファンは、いったいどうしちゃったのかしら?
ここ札幌でチープ・トリックと言っても、イマイチな反応しか返ってこないし。# これは私の、30年前の北海道に対する偏見を強めるだけに終わりました。
たまたま息子が友達のお母さんに「 iPod で何聞いてるの?」と聞かれて「チープ・トリックのドリーム・ポリス」と答えたら、「懐かし〜!私、武道館ライブに行ったのよ」と言ってたそう。そういえば彼女は東京出身。

というわけで、今見るとたしかにロビンのサラサラ金髪が愛らしい、ドリーム・ポリス(1979年)をどぞ。
Cheap Trick - Dream Police @YouTube



カテゴリー: 2006音楽・美術・映画他(前期)Cheap Trick
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