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2009年08月25日

前庭神経炎。

By marfua 2009年08月25日 17:50

6月に夫がめまいに襲われて入院したときには、皆様にはご心配をおかけしました。復帰しました〜。参照
やはりご家族やご自身が原因不明のめまいに悩まされたというメールを、いくつもいただきました。
夫の場合は病名がわかっただけでも、精神的にずいぶん楽でしたよ!
ただ「前庭(ぜんてい)神経炎」という聞き慣れない病名だったので、その後の経過を含めて書いておきます。

前回も書いた通り、夫は千歳空港で突然激しい回転性のめまい(グルグルと回って、体が上を向いているのか下を向いているのかわからない感じ(本人談))に襲われて、脳神経内科のある千歳第一病院に搬送されました。
すぐにCTスキャン、MRIなどの検査を受けることができ、脳梗塞ではなく前庭神経炎の疑いという診断が出ました。
退院後は手稲渓仁会病院耳鼻科のめまい専門の医師に診察を受け、前庭神経炎だということがはっきりしました。

耳鼻科での診察には、目に当てるスコープを使いました。
スコープの内部は真っ暗で、赤外線カメラがついているの。目の動きをモニターに映し出して見ることで、めまいのあるなし、度合いがわかります。
夫は退院した時点で、頭を振らなければめまいはしないし、まっすぐに歩けるようになっていました。
なのにスコープを夫の目に当ててモニターで見たとき、私、愕然としたYO!
映し出された夫の目は、フ〜ッと左に動いてはクイッと正面に戻る、動いては戻る、の繰り返し。正常な人がやろうと思ってできる動きじゃないわ!
この状態、痛んだ前庭神経から常に間違った信号が大脳に行っているのを、もう一方の前庭神経と目からの情報で、大脳が補正しているんだそう。だから目で物を捉えているときは、眼球は動かないの。
発症したときはそれぞれから受け取る情報に大脳が混乱を起こして、それで吐き気がしたんだって。乗り物酔いの吐き気と同じ。

前庭神経炎は急激に神経が痛んでしまう病気で、それにまだ研究が進んでいないということもあって、飲み薬などはないそうです。(原因は後述しますが、48時間以内なら抗ウイルス剤を飲む場合もあるそう。)
ただ同じ内耳の病気、突発性難聴を発症して早い時期ならステロイドが有効ということで、夫もステロイドを処方されました。でも3日ほど飲んだらあとは数日かけて少なくしていく(急にやめることはできない)だけ。
それでも、効果が見られるかもしれないということでした。(=飲まないよりマシ?)

この病気の一番有効な手だては、普通の生活をすることだそうです。
痛んでしまった前庭神経の回復を待って自宅療養していたら何年かかるかわからないので、どんどん動いてもう一方の前庭神経と大脳でフォローできるようになった方が、現実的だということでした。
むしろ、動いてください、とのこと。
運転も、前を見ている限りめまいはしないのでOK。
気圧も関係ないので飛行機での出張OK。
食事もお酒も普通でOK。
ただ気を付けることは、頭を疲れさせすぎないこと。疲れると情報の補正ができなくなるから。
そしてやっぱり、残業して帰ってくるとフラ〜フラ〜としてました。(笑)
(いえ笑ったら悪いけど、あまりにわかりやすくて・・・。)

ところで夫はその愕然とした目の動きから2週間後の診察では、なんと目の動きはほんの数ミリ程度になっていたYO!
しかも前回は、目を右・左・正面にしても動いている三度という度合いだったのに、左を見たときは動いていない、二度に。
回復しとるー!
まあ本人はモニターを見ていないからわからなくて、「めまいは全然変わらないですよぉ〜」と言ってたけど。
でも最初のモニターは、見せなくて正解だったと思う。あまりにひどくて、もう、「傷は浅いぞ!」と。

ところで千歳第一病院にめまいで搬送されてくる患者さんは、脳梗塞ではない場合、1日で激しいめまいが収まって、5日程度で退院することが多いそうです。
夫の場合は激しいめまいが3日間続いて、その後歩けるようになるまで14日間入院していたので、耳鼻科の医師によると、症状は重い方に入るそう。
私、もしかしたら原因不明のめまいという方の中には、この前庭神経炎のごくごく軽い方もいるのかもと思いました。
めまいの場合、診断はまずは脳の病気かどうかの消去法で、検査をしている数日内に症状が治まれば、その後スコープを目に当ててもわからないし。

前庭神経炎の原因は、最近ではウイルスのせいと言われているそうです。
(患者さんの頭を開いて実際に神経を見るわけにはいかないので、たまたま前庭神経炎を併発しながら他の要因で亡くなった方の神経を調べたら、ウイルスがいたということらしいです。)
ウイルスとは、ヘルペスウイルス。お前かいー!
水疱瘡に罹患した方は全員、キャリアになります。疲れやストレスで免疫力が落ちていると、帯状疱疹を発症したり。
でも、じゃあどうして帯状疱疹とかではなく前庭神経が炎症を起こしたのかと医師に聞いたら、「もらい事故のようなもの」だとおっしゃっていました。たまたま、そこが炎症を起こしたと。
普通は繰り返さない病気なので、怖がらないでいいとのことでした。
ただ、「もらい事故を2回起こす人がいないわけじゃないので」ということです。その通り。
健康の過信はいけないな、と思ったことでした。

そうそう、夫はまだスポーツジムのトレッドミル(ルームランナーみたいなあれ)は走れないそうです。
プールもまっすぐ泳げなくて、「背泳ぎが一番ダメ」だそう。へぇ〜。
また折々、彼の治りっぷりを書きますね〜。



カテゴリー: 2009MyFamily
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