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2010年11月25日

スタニスラフ・ブーニン オール・ショパン ピアノリサイタル at Kitara。

By marfua 2010年11月25日 12:08

アンコール曲
ケータイで撮ったらブレちゃった。

6月にスタニスラフ・ブーニン オール・ショパン ピアノリサイタル。で書いてから早や5ヶ月、先週11月19日(金)に、ブーニンのリサイタルに行ってきました。
なぜか、「俺は一打鍵で5音、出すことができる!」と、ブーニンに対抗心を燃やしている息子と一緒に。
んな、君の使ってる Roland のシンセサイザーなら、5音だろうが10音だろうが出るわ!(笑)

タクシーで開場数分前に着くと、もうロビーには、車寄せ側の出入り口のほうまで列ができていました。すごい人!
時間通りに開場して、手前のクロークは混むので私たちは奥のクロークに。(穴場です)
前に並んでいた母娘は、娘さんが高校の制服を着ていて、学バンやら手提げやら、どっさり預けていました。
小学生くらいのお子さんも結構来ていたし、一番多いのはご年配の女性グループ。それに引き換え、男性グループは全くいないよね。
私たちは、パンフレットを買ったり、ブーニンのイニシャル入りのケータイストラップをひやかしたり。
「来日したショパンの名演奏家達」展も、ゆっくりと見ることができました。

Kitara の音響は日本一という評判通り、一番前だろうと、すり鉢の上だろうと、ステージの向こう側だろうと、どこに座っても私はいつもとっても満足できるの。
でも今回はブーニンの指使いと表情が見たかったので、前から5列目、真ん中よりやや左側の席を特別販売で購入しました。
席に着くと、鍵盤がちょうど目線の高さ、ピアニストを斜め後ろから見ることができるわ!期待に胸が高鳴りました〜。

・・・ただショックだったのは、ブーニンのマイ・ピアノ、FAZIOLI ファツィオリが置いてなかったこと。
なぜ?本州ではファツィオリと一緒にツアーしているんじゃないの?
ピアノも津軽海峡を超えられないの?!(爆涙)
*ファツィオリは、今年のショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノにもなった、あの金属部分全部金メッキの、キンキラキンなピアノです。
人に言うと引かれるので内緒ですが、ピュア界(ピュアオーディオ界)住人の私。金属部分金メッキは大好きです!
あと、これこそ引かれる「CD二度掛け」(!)も、もちろんします。後述しますが、耳慣れが必要なんですよぅ。

スタインウェイを恨めしく眺めつつ、そうこうしているうちに5分遅れで開演です。
ステージに登場したブーニンは、スラッとした素敵なミドル。(でも、とっても猫背!)
割れんばかりの拍手に向けた笑顔はイケメンだけど、緊張しているのか、神経質な感じを受けました。

曲目は、当初発表の op. 58 ソナタ第3番はありませんでした。
パンフレットには変更後の曲目の紹介が全部あったので、変更は早いうちからだったのかも。

【ALL CHOPIN PROGRAM】

ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40-1 「軍隊」
Polonaise No.3 A Major op. 40-1 Military

ポロネーズ 第4番 ハ短調 作品40-2
Polonaise No.4 C Minor op. 40-2

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
Andante Spianato & Grande Polonaise E flat Major op. 22

-休憩-

ノクターン 第4番 ヘ長調 作品15-1
Nocturne No.4 F Major op. 15-1

ソナタ 第2番 「葬送」 変ロ短調 作品35
Sonata No.2 B flat Minor op. 35

-アンコール-

ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64-2
Waltz No.7 C sharp Minor Op. 64-2

1曲目がよく知っている「軍隊」だったので、頭に浮かぶファツィオーリの音と、実際に聞こえてくるスタインウェイの音を変更するのに大変。
ブーニンはもっとゆっくり弾くと思っていたのに、今回、指の運びがとっても滑らかで、曲がどんどん進む!
音に戸惑っているうちに、1曲目が終わってしまった・・・。
*だから「CDの二度掛け」をしたいのよ・・・。こういう音ですよ〜、と、試し弾きしてくれないかなぁ・・・。
というか、Kitara のスタインウェイの高音が、何だか伸びがなくてキンキンと聴こえました。中音域はすごくまろやかで、奇麗に響いていたのに・・・。
だから、マイ・ピアノだったら・・・。(と、しつこくグズグズ言ってみる)

そんな感じではありましたが、1曲ごとに拍手に答えて立ち上がるブーニンの笑顔に、私も気持ちがほぐれてきました。
曲が進むに連れ、集中できるように。
やはりブーニン、聴かせ所というか、見せ所を心得ています。
アンスピ大ポロでは、流れるような音に聞き惚れて、跳ねるような指使いに見蕩れました・・・。
体の動きも繊細且つ、ダイナミックだし。
そうそう、特に高音を長く延ばすとき、鍵盤を全部押し下げているのに指を震わせるという弾き方をしていました。バイオリンのビブラートみたいな感じ。
音的には意味ないよね?でも気持ちはわかる!

3曲終わって休憩時間には、「葬送」で寝ちゃわないようにと(笑)息子とコーヒーを飲みにスタンドカフェに行ったら、知人とバッタリ会いました。
きっとブログを読んでくださっている方にも、行かれた方がいるのでは?

後半の2曲は長い曲。
ノクターン第4番では、ブーニンが微笑みを浮かべて弾いていたのが印象的でした。
すごく楽しそう。没頭している感じ。
ああいうときって、世界に自分とピアノしかないというか、自分とピアノだけが世界というか、そういう風に思えるよね。
私は曲が終わってもボーッとしちゃって、皆さん同じだったのか、拍手もまばら。
そしてそのまま、最後の「葬送」へ突入。
寝ちゃうかも、どころか、この日一番の素晴らしい演奏でした。
もう一週間も経ったのに、私いまだにホゥ〜っとしてる・・・。

一拍遅れだった拍手に立ち上がったブーニンは、すごく晴れやかな笑顔。
やっぱり最初とは全然違う!
でもすぐに舞台の袖に引っ込んじゃって、鳴り止まない拍手にまた出てきたところに花束贈呈。
また引っ込んだあとに、アンコールでした。
これは曲が終わる前に、かなりのフライングで手を叩き出した方がいたのだけれど(ポロネーズ第4番の途中で聞こえた拍手と同じ方向からでした〜、あらら〜)、ブーニンはにこやかに立ち上がって、まずはそちら方面に笑顔を向けていました。
そんな気遣いが素敵v。

アンコールは1曲でした。
曲が終わると同時くらいに、私の正面の、ステージ向こうの席の上のほうのお客さんが帰り支度を始めたのが見えて、きっと私の後方もそうだったと思うので、それでも2曲はやらないよね・・・。
遠方からJR乗り継いで来る方もいるので、仕方ない!

ということで、ショパン生誕200年の2010年を、何年も待った甲斐がありました。
今年は多忙で、行けなかったライブ等々いろいろとあったけれど、ブーニンのリサイタルに行けたので大満足です。
いつかサントリーホールで、そして FAZIOLI で聴きたいな〜。

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カテゴリー: 2010音楽
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